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おすすめの図書

セクシュアルマイノリティ(LGBTQ+など)について知りたい、
LGBTQに関する図書を読んでみたい。
ここではスタッフのおすすめ本の紹介と、SHIPで読める本を
調べることができます(蔵書検索は準備中です)。

スタッフのおすすめ図書

『埋没した世界~トランスジェンダーふたりの往復書簡~』

五月あかり・周司あきら / 2023 / 明石書店

自分っていったい何者なんだろう。立場や考え方が違う二人のトランスジェンダーの、自分を探る過酷で長い冒険の旅の記録のような往復書簡。お互いにそっと柔らかく気遣い、鋭く切込み、互いに傷つき、それでも何かを少しずつ発見していく。ゴールは見えないけれど、それでも前に進まざるを得ない苦しみ。なんともしんどい旅なのだけど、二人のやりとりの言葉の豊かさと真剣さ、暖かさに手を引かれて自然と読み進んでしまいます。たとえゴールは見えなくても、光はいつかちゃんと見えてくる。そんな本です。

2023/09/18 レビュアー:しまこ

『いろいろいろんなかぞくのほん』

著者 メアリ・ホフマン/絵 ロス・アスクィス/訳すぎもとえみ / 2018 / 少年写真新聞社

多様な家族について、小さな子でも分かりやすいように書かれています。男性同士の家族、お母さんが二人いる家族、人種や肌の色が違う家族、障がいのある人がいる家族、世界には色々な家族の形があることを教えてくれます。でもでも、同じだと思っている家族でも、それぞれ好きなことは違っていたり。「世界にはいろいろな家族がいて、ひとりひとりみんな違う」そんな、当たり前のことを思い出させてくれる一冊です。

2023/08/21 レビュアー:拓人

『ポラリスが降り注ぐ夜』

李琴峰 / 2020 / 筑摩書房

新宿二丁目のレズビアンバーに集っている人たちのそれぞれの物語が展開されるというオムニバス構成で、細切れ読書の可能な作品だと思います。私が特に印象に残ったのは「太陽花たちの旅」という短編で、台湾で2014年に起こった「ひまわり学生運動」を取り扱っており、台湾出身の著者ならではの視点であり、また、報道だけではわからない、そこで運動をしていた側の人たちの空気感がよくわかったような気がしました。また、「日暮れ」と「五つの災い」という2つの短編の中に、SHIPがモデルになっている?と思う箇所がありました。ぜひ探して読んでいただきたいです。

2023/07/17 レビュアー:ほたるいか

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